こんばんは、ご無沙汰していますが『プロダクション・デシネ』のDです。DはディレクターのDなのですが、基本的に制作工程も雑務も全部Dがやるので、Dは”だいたい全部やる人“のDです。すみません、出だしは毎度大体同じです笑。
このノートの更新は以前のLP『流線形 (Ryusenkei) – シティミュージック (City Music) [PDLP-017]』以来ですが、まぁ、未だに潰れずにリリースが続いていることを喜んでいます。
さて、いよいよ本日全国発売となった、
ですが、作品の基本情報に関しては コチラ をご覧いただくとして、タイトル通り、とても粘って頑張って(権利調査に4年ほど!)正規復刻にこぎつけましたので、ここでは復刻盤の制作に際してのお話(物つくり、サイドストーリーとか)などを少し記しておきます。
まずはアナログ盤から、
1983年のオリジナル・アルバムは、そもそもが浜松ローカルの自主制作とは思えないほどのしっかりした仕様の作品でした。演奏はもちろん、録音のクオリティが高く(これは本作のベース奏者であり録音技師でもあった竹内俊介氏の技量/経験値によるものかな?と)、さらにジャケットは豪華な見開き、仕様は“ティップオン”とか、“A式”と呼ばれる厚紙に印刷用紙を貼り付けるタイプのしっかりした物でした。そんな訳で今回の復刻盤もオリジナルに忠実にジャケットを再現しています。見開きジャケの内面は解説になっており、当時の作品制作に関する経緯やベースとなった伝承の詳細など、実によくまとめられていますので、ゆっくりと針を落としながら合わせてお楽しみください。
さらに今回の復刻盤には現代仕様の解説も付属します。コチラは『UNIVERSOUNDS』の尾川氏にお願いした(快く引き受けてくださってホントにありがとうございます)のですが、当時の和ジャズ・シーンの背景に触れつつ作品を解説してくださっており、実に素晴らしい内容になっています。正直、これ読むためだけにでもお求めいただきたい笑。あとオマケでDの制作ノートも追記されていますが、これはまぁご愛嬌程度で…。
そして「帯」もしっかりと再現しています。と言うか、これは実はアップデートしています。背景色がメタリック系の特色に変わっているので、ここはオリジナルを超えたかも?笑
インサートは角丸仕様です。指を切ったりしないようにネ
今回も盤は国産プレス=東洋化成社製です。Dの制作ノート(付属)でも少し触れていますが、実はオリジナル盤には若干音の歪みが発生する箇所が何箇所かあり、今回の復刻ではそこはしっかりと直っていると思います。DAT(マスターソース)から起こした音源を使ってのリマスターには時間かかっています。ぶっちゃけ、一度完全にやり直しています。ので2度目の作業でなんとか完成させたものです。実際、細かく細かく追求していくとなかなかに難しい箇所が多く、結局ものすごく地道な作業でコツコツを仕上げました。ので、最終的にはかなり満足しています。
と言うのがアナログ盤。ではCDは?…
力作です笑。今回の復刻はCDとアナログ盤、あと遅れてデジタル配信もありますが、このCDが一番お得感あるでしょう。なぜならここには5曲のボーナス曲が収録されており、その内の2曲は未発表音源、そして残りの3曲の内の1曲では、竹内晴美氏のお師匠である菅野光亮氏のピアノ演奏もFt.されているのです。うーん、豪華。
ま、予算の都合と文字のサイズの都合でジャケットは見開き仕様ではないのですが、美しい光沢のある高級用紙で仕上げた紙ジャケ仕様です。アナログ盤同様に解説も付属しております。
『プロダクション・デシネ』の最近のCDの紙ジャケの特徴である、ヴィンテージ感のある背帯の仕上げもご覧ください。ささやかですが、少しでも製品に愛着を持っていただけるようにと思っています(単なる自己満足とも言う笑)。
あとCDの帯は毎度おなじみの特殊な丸型で、背面のデザインやくり抜くことが出来る型抜き仕様のギミックもあったりします。この辺は特許状態の遊びココロですね。と言うことで、
とても美しい作品です。中でも竹内晴美氏のオリジナル曲である、ジブリっぽさすら感じさせる美しく情緒豊かな「河童のあやまり証文」、華麗すぎるジャズサンバの「For Sons」、エレガントで胸を打つジャズボサ「Mother’s Dream」では抜群の(×∞)感動を味わえるのでは?と自負しております。是非ともお試しいただきたいです。
…残念なことに、本作の主役である竹内晴美氏、竹内俊介氏ともすでに他界されており、こんなに素晴らしい作品を残してくださった事への感謝を直接お伝えすることはかないませんでした。…が、これから先、この復刻盤をきっかけに少しでも多くのリスナーの皆様にその素晴らしい楽曲、メロディが聴かれ続けることを切に願っております。そして作品のサブタイトルにもなっている『For Sons』の通り、お子様たちとともに頑張る世の中のお母さんたちにも聴いていただきたい1枚です。長く長く売り続けたい名作です。是非、本作が皆様のライブラリーの一端に加わりますように。
D(”だいたい全部やる人”)
P.S. 自粛期間が明けたら、浜松を訪れてみようと目論んでいます…
『production dessinee / プロダクション・デシネ』は、2002年に神戸で生まれたセレクトCD/レコードストア『disques dessinee / ディスク・デシネ』(現在の『デシネ・ショップ (dessinee shop)』(東京・三軒茶屋))のレーベル/制作部門として2005年にスタート。世界中から洋邦・新旧・ジャンル、時代を一切問わず、とことんまで選りすぐった、知られざる「良いメロディ、ファンタスティック・サムシング」を世に紹介するのが基本コンセプト。「何度聴いても良いなぁ」と思えるものだけをセレクト&プロデュースしています。「プロダクション・デシネ」にしか出来ない「素敵な何か」を、マイペースで世界に向けて発信し続けています。また、音源のみにとどまらず、デザイン・グッズ、アパレル商品(『ensemble dessinee (アンサンブル・デシネ)』)も発信中。 どうぞ、『production dessinee / プロダクション・デシネ』の今後のリリースにご期待下さい。
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